パフォーマンス

メンタルを強くする

先日、ネットワークエンジニアとして働いている友人が、仕事に悩んでいると言っていたので飲みに行きました。

新卒で入社以来、ずっと、設計~構築のプロジェクト案件をやってきたようですが、ふと、このまま仕事を続けてなんの為になるんだろう。と悩み始めたというものでした。急に驚きましたが、よくよく話していくと、実は病んでしまって休職の経験もあったようです。結局、どういったコメントをすればいいか分からず、ずっと、友人の話を聞いていました。

今回の友人のように、IT業界にいればメンタルが病んでしまう事は結構あると思います。

ちなみに私は、現段階で病んでしまったことはありません。それにたまにメンタルが強いねと言われることもあります。私自身はあまり気付いていませんが、考え方が他人とが違うようです。

という訳で、今回は、メンタルを強くする私なりの考え方を紹介します。

メンタルを強くする考え方

完璧主義にならない

最初から完璧を目指さないという訳ではありません。きっちりやりたいと思って、一生懸命取り組みますが、心のどこかで8割でOKだろうと思っています。

というのも、技術・知識・コストの組み合わせで、ネットワーク・システムを構築していきますので、最初はベストと思っても、視野や知見が広がる度に「あの時のべストは今のベストではない」ということが多くなります。そうなると完璧なんて無理ですよね。

また、一番重要なことですが、私は業界一筋でやってきた人間ではありません。そんな自分が手掛けるものが、長年の業界経験があるプロの方ものと比較して勝てる訳がありません。絶対に劣ってしまうんですよ。だから完璧は目指せません。

ただ、その中でも自分らしさを出して、最大限の価値を提供するため「完璧ではないとしても、お客様には最大限満足してもらうように取り組む」と考えてはいます。

だから質や精度を最重要に考えるのではなく、満足を目標としています。

どんな時でも、どこかでもう一人の自分がいる

成功も失敗も今の自分を見ているもうひとりの自分がいる。いつも、そういった感覚でいます。これは、うまくいかないこと、トラブル、障害であっても、自分を俯瞰して見るようにするため心がけています。

「いまの自分は本当の自分ではない。本当の自分は空の上のもう一人の自分だ」と言って、都合よく、自分を演じているだけだと思っています。

極端に言うと、何があってもどこかで他人事で考えるようにしています。

自分は自分。他人と比較しても勝負はしない

他人と自分はキャラクターや個性が違いますので、同じ土俵で比較しないと思っています。もちろん、同じことを求められればどうしても優越が出てしまいますが、そういった評価は人が勝手に決めることですので気にしません。

自分には自分の強みや良さがありますし、SEとしては、技術やテクニックが全てではないと言い聞かせています。

他人の意見は参考にする程度

基本、他人とは比較しないので、色々なアドバイスや叱咤激励も参考にするくらいです。ただ、相手との関係が深く、心にすっと入ってくるような意見をもらえる場合は別です。

前職では、テクニカルで仕事だけを一生懸命やる前世代の上司がよく私に言っていました。「これからはxxがスキル的に必要になるから、xxを磨いて、xxのようになって欲しい」 こういったよくある意見って全く参考になりませんよね。

個人・個人の能力や個性を最大限活かす方法を考えず、教科書に書いてあるようなスキルを延ばせと言ってくるパターンです。一応、話は聞きますが、ほとんど参考にしません。

私は「自分の心が動いたもの」だけを積極的に取り入れるようにしています。

都合よく忘れる

ミスやトラブルでうまくいかなかった失敗は、次に活かすためにあるものなので、あまり気にしません。というか、そこから得られた教訓だけを覚えて、身に染み込ませるようにしています。

例えば、迷惑かけた・苦労した・恥ずかしい思いをした、など都合の悪いことは、一切、忘れるようにしていてます。他人だってたいして覚えていませんからね。

次に成功することだけ考えますから、都合の悪いことは寝て忘れます

大きな失敗を重ねる

失敗した経験の数だけ、何とかなると思う事が出来るようになります。最悪、仕事だって変えればいい。大半の事は、案外何とかなります。

楽観的かもしれませんが、こういった経験は、転職を通じて学びました。

また、仕事だけでなく、恋愛や友人関係もうまくいかないことも多いですが、20代の頃の苦労した経験が、人生うまくいかなくとも何とかなる。と思わせてくれます。

まとめ

メンタルが強いということは、自分を持っている=頑固ということになるかもしれません。一言でいえば「他人なんて気にしない。自分の意見や判断基準があるからそれに沿って行動するだけ」という感じでしょうか。

ただ、こう言った考えに至るまでには、沢山の経験や失敗を重ねて、自分に対する自信をつけていくことが必要と感じます。経験や失敗がメンタルを強くすると思います。

もちろん、失敗しないに越したことはないですが、天狗になる可能性もあると思いますので、適度な失敗は必要でしょう。

失敗を重ね、自分の良さに自分自身で気付いてあげること。これこそがメンタルを強くする方法の結論だと思います。

それでは。