先日、今年の新人社員と雑談をしていたのですが「実は、ネットワークエンジニアは希望職種でなかったため、転職を考えています。takiさんは転職を何度か経験していると聞きましたのでアドバイスをいただけませんか」と相談を受けました。
あまりにも正直な意見に驚きましたが、軌道修正するのであれば、早いに越したことはないと思っていますので、アドバイスを送りました。
私自身は、何度も転職しています。転職を通じて給与UP、業務レイヤーUP、をしてきましたので「自分の価値を高める転職」は必須と思っています。
今回は、SEとして転職で必要となるスキルとタイミングについて考えてみました。
異業種への転職
早いほうがいい
当たり前かもしれませんが、異業種への転職は早いほどいいです。石の上にも3年(死語?)など考えずに、やりたことがあれば早く転職した方がいいです。
そもそも、若いということはそれだけで価値があります。
仕事を通じて、自身が形成される前のピュアな状態は、ゼロから育てられる可能性がある。と企業側も考えるはずです。だいたい、新卒から3ヶ月~1年程度の期間でしょうか。もちろん転職には、なぜ異業種か?という明確な理由付けがないと厳しいです。
ポータブルスキルで勝負
ある程度経験を積んで転職する場合、転職理由が明確であっても、それだけでは企業は採用してくれません。現職で築いた様々なポータブルスキルが必要かと思いますが、私が一番重要だと思うのは「営業力」です。
簡単に言うと、自身を売り込むPR力・相手の意図を読み取って会話できる力・簡潔に分かりやすく伝える力。が特に重要かと思います。
私はSES時代も含めて、未経験(異業種からの転職)の方は数百人以上と会ってきましたが、成功する人たちに共通しているのは「営業力」だと思っています。仕事の基本はコミュニケーションなので、当たり前ですかね。
同業での転職
20代の転職
20代はチャンスが沢山ありますが、大きくは2つのタイミングがあるかと思います。
①構築系案件でリーダー指示の下動けるようになる
②チームの中でサブリーダの立場になり、自身で考えて動けるようになる。また、新人や若手社員に指示やOJTができる
SESの場合、アサインされるプロジェクト次第になるので、すぐに②を経験することが出来ない場合もあるでしょうが「①23~25歳くらい、②26歳~28歳くらい」でしょうか。特に②が出来るようになると、年収の大幅UP、大手企業への転職も可能になります。もちろん、資格なども必要となってきますので、20代のうちに取得しておくことをお勧めします。
30代の転職
30代は、前半・後半で大きく変わると思います。いずれにしろ下記の2つは必ず求められます。
・自分がフロントに立って案件対応した経験があるか
・若手、BPをコントロールするリーダー経験があるか
特に30代後半は「提案経験、プロジェクト経験、営業や他部署を巻き込んだ調整経験、予算管理の経験」など、案件をこなす以外の幅広い経験が求められます。もちろん、スキル面も重要視されますが、ある程度の経験があればカバー出来ることが多いので、より業務的な面が重要視されます。
40代の転職
技術的に高いスキル、経験を持っていても、マネジメント経験がないと厳しいと思います。企業側から40代に求めることは、
・組織を拡大させるために数字を作ってくれるか。チーム、部門を引っ張れるか。
・若手、中堅社員を育成してくれるか。
のような目標になるかと思います。
特に大手企業ほど求めるものも厳しく、具体的にどれくらいの案件規模で、どのポジションで、どうやって、といったチェックはシビアになります。また、組織のポストにも影響してきますので、転職のタイミングも重要になります。
私も転職の際に言われましたが「takiさんは人柄もよく様々な経験をされてきたことは分かりましたが、うちの会社では30代後半で持っているスキルですね」と言われNGとなったことがあります。企業ごとに基準が違うので、合う合わないがしっかり出てきます。
まとめ
年代別に求められることを習得し、年収UP、新しい経験を積みたいと思うのであれば、今すぐに転職に動きだすのがいいでしょう。自分の気持ちに嘘はつけません。
また、転職が全てではないので、転職しないこともありだと思います。
ただ、転職で得られるスキル、人との出会い、というものは、今後の人生に大きく影響を与えることもあります。新しい環境に飛び込むために今を捨てることが出来れば、転職でしか得られない大きなものが得られると思います。
転職は必要とは分かっているけどスキルが足りない!という方は、目先の業務だけではなく、年代別に求められることを意識して、腐らず、仕事に取り組むことをお勧めします。また、周りに意識の高い仲間がいない場合、身近な先輩、友人に転職の相談をすることもお勧めします。そこでも新たな出会いがあるかもしれません。
いずれにしろ、私自身は転職を通じて、生きていくための選択肢が多くなったと感じていますし、転職の度に大きなモチベーションを得て、日々楽しく働いております。
それでは。