新入社員の方々も、入社3ヶ月を過ぎて仕事に慣れてきたことかと思います。慣れてくると色々な悩みも出てくると思いますが、、この仕事で大丈夫か?といった漠然とした将来の不安を持っている方もいるかと思います。
今回はシンプルに「ネットワークエンジニアは稼げるか」という疑問について、書いてみました。
給与の実態
経験が少ないうちは、上がり幅が小さい
ネットワークエンジニアはインフラ全般のスキルが必要になるため経験が必要です。1~2年でトレンド技術を習得したとしても、転職で一気に給与UPは難しいです。ある程度、上位ポジションの仕事まで経験してないと、大幅UPは望めないのが現実です。新入社員が稼げるようになるまでは、時間が必要です。
手当で稼いでいく
給与の上がり幅が少ないので、手当が重要です。ネットワークの作業は夜間が多いため、「残業、夜勤、休日出勤」などの手当で稼ぐことになります。あと、Cisco、IPAなどの資格を取得すると、報奨金が出る会社がありますので、こちらでも稼ぐことになります。
技術が陳腐化されつつある
昨今のクラウド化・自動化のトレンドもあり、従来のCLIを使った設定は少なくなりつつあります。昔だったらCLIを使いこなし、構築・障害切り分けなど出来ること自体に価値がありましたが、今ではその価値は薄れつつあります。とはいえCLIでの設定はまだまだ健在ですが、CLIを使いこなせるだけではあまり価値がないという評価になりつつあります。
給与が上がりにくい理由
業務に直結しないため、お客のプライオリティが低い
ネットワークは通信路(道路)です。道路なので繋がって当たり前と考えられています。お客は業務に直結するアプリケーションや、そのデータには注目しがちですが、道路には興味はないことがほとんどです。お客のプライオリティ(注目度)が低いことも多いので、対価=給与も低くなりがちです。
ネットワークは繋がって当たり前
これも上と同じです。道路なので繋がって当たり前ですよね。繋がらないと文句を言われますが、、インフラとはそんなものです。
構築範囲が狭く、シェアの奪いが発生
道路の構築となると、どうしても範囲が決まってしまいます。そのため、SIerがシェアを奪い合うことになります。
ただし、追加されるF/W、SOCサービス、各種アプライアンスにおいては、技術力やシステム要件に見合っているか?が重要となるなめ、SIer同士、お互いの特色を活かした競争が発生します。ただし、こちらも構築範囲がそこまで大きくなることもなく、価格競争が生まれやすいです。
それでも給与を上げるためには
安定志向にならず、向上心を保ち続ける
上記の例でいうと、いままで培ってきたCLIでの構築スキルに加えて、新たにクラウド管理するためのAPIの知識を付けたり、Pythonなどのプログラムを書いてみたりという新しい技術習得が該当します。
新たなトレンド生まれた時に、今まで培ってきたスキルを捨て新しい方向性にチェンジできるか?そのための向上心を保てるか?が非常に重要です。
誰でもできる事はやらない
自信を持っている技術スキルであっても、案外、誰かが出来たりするものです。それでも、プライドを持って自分だけのスキルとしてさらに磨いていくことも可能ですが、トップに追いつくこと、トップでいる事はかなり難しいと思います。
そうなると、他人が出来ないことを見つけ、スキルを磨いていくべきですよね。これは、自身が持っているスキル同士の掛け算ということになります。
自分らしいスキルを見つけ、スキルの掛け算をすることが、誰もできない自分自身の価値となるでしょう。
副業でカバーする
せっかくなので、仕事で得たスキルを活かし副業で稼ぐのもありでしょう。昨今は、副業がOKな会社も多く、チャンスは多いと思います。また、株式投資・不動産投資などにチャレンジし、違ったスキルを磨いていくのもいいですね。どんな仕事でもそうですが、会社に縛られない自由な生活を目指してみることもいいと思います。
まとめ
給与は上がりにくく、向上心を持ってチャレンジし続けるがすることが、他のシステムエンジニアに比べて必要だと思っています。ただ、ネットワークエンジニア自体の数が減っているので、幅広いスキルを身に付ければ、まだまだ間違いなく稼げる仕事です。
昨今は、ゼロトラストの考え方を導入したネットワークを構築することがトレンドとなっていますので、その波にのることは絶対的に必要だと思っています。
逆に、工場、物流などの止められないネットワークを担当している場合は、危険かもしれません。製造・出荷を如何に止めないか?という考えが最重要となってくるため、従来からのレガシーでしっかり作り込みをしているネットワークが多く、伸ばせるスキルがトレンドと異なる可能性があります。
いずれにしろ、向上心を持って、トレンドの技術についていくことが出来れば、これからもまだまだ稼いでいくことは可能だと思っています。
それでは。