キャリア

SESエンジニアのキャリアについて

エンジニアとして働いていれば、SES企業からスキルアップしていく方も多いと思います。そんな私も、もちろん、SES企業で様々な客先・プロジェクトを経験しスキルアップしてきました。

先日、パートナーの技術者の方から「今は技術を習得するとして、今後の経験を積んでいったら、どんなキャリア(ゴール)になっていくのでしょうか。。?」と質問をいただきましたので、私なりに考えるSESエンジニアのゴールについて考えてみました。

キャリアパターン

スキルを磨き続けスペシャリストになる

一番シンプルですが、案件を通じてスキルアップし続けるというものです。そのためには、長くても2~3年程度で常駐先を変え、自身の単価をUPし続けないといけない難しさもあります。

ある程度の年齢を重ね、45歳を過ぎたあたりからは、自身の単価と給与の差が縮まることもあり、、扱いが難しいと言われ出す可能性があります。

若手と常駐案件にアサインされ、教育係になる

SESではこのパターンが1番多く、会社から最も期待される役割になると思います。右も左も分からない異業種から転職してきた新人や、若手を現場OJTで育てるパターンです。

正直、自分がスキルアップ出来る案件というよりは、若手を育てるための教育案件となりやすいので向上心を持った技術者にとっては辛いこともあります。

マネージメント力を付ける為、若手教育を頑張ってくれ!と会社から言われたりします。

請負案件のリーダーになる

契約体系の話は別でしようと思いますが、完遂を目的とした請負案件のリーダーです。本パターンは、案件の完遂自体が目的なので、メンバーローテーション・勤務時間・作業サイトなど自由な場合があります。そのため、案件進捗状況に合わせ追加メンバーを打診したり、場合によっては体制を縮小化し、メンバーに別案件を手伝わせたりと、案件マネージメントが出来る様になります。

常駐と請負の掛け持ち

上記2パターンの掛け持ちです。メインは常駐案件で請負案件のプロジェクト支援といった掛け持ちパターンです。

このレベルになると、予算達成の為に必死にやらざるを得ないという状況ですね。私自身も経験しましたが、常駐は予算達成の為、請負は自身のスキルを磨く為、など割り切り、時間管理を上手くしていく必要があります。トラブルがあると一気に雲行きが怪しくなりますので、かなり注意を払います。

更なる成長のために

自社の拡大

会社自体がSESメインから、請負メインになるパターンです。いわゆるSIerになるパターンです。ここが派遣ビジネスからの脱却となるポイントで、かなり難しいです。自社で請負専用のチーム体制を作り始める所から、徐々にシフトチェンジ出来れば可能性もあります。

会社が大きくなり様々なエンジニアが所属するようになると、SIer的な動きはできないのか?とエンジニアなら誰しも考えますが、、人材の方が安定していて儲かる。と営業・経営陣が考えると亀裂や摩擦はこの辺りで大きくなります。

転職する

SESでは限界があるため、最終的な決断となる場合ですね。ちなみに、私も20代〜30代でSES企業に在籍しましたが、今でも頑張っている知人は1割にも満たないです。皆、客先常駐はイヤだ、給与がイヤだ、成長できない。という理由で辞めていきます。

もちろん、仕事には多くを求めずプライベートを優先させたい。責任持ちたくない。という考えの人はに残ったりしていますが、、会社任せになりがちなので、将来はさらに厳しくなる事が多いですね。

まとめ

仕事に何を求めるか?ですが、SES企業ではやれる業務に限界があるため、向上心を持ち続けて働くのは難しいと思います結局、仕事を貰う側なので、新技術の深い習得やビックユーザと直でコンタクトする業務は出来ないと思って間違いないです。

ただ、会社側の立場になり、予算管理・部門管理などをすればマネージメント力もつくので、それはそれでやりがいはあります。

いずれにしろ、もうこんな年齢で転職しても、、と言ったネガティブならなる必要もないです。昨今は圧倒的に技術者が不足していますし、40代の転職もまだまだチャンスがあると思います。(私も40代で転職しました)

自身のキャリアと生き方をしっかり見つめて、必要であれば勇気を持って転職するのもありです。転職については、次回以降、書きたいと思います。

それでは。